(症状と、その改善方法)

高所恐怖症は強迫神経症の症状と考えることも出来ますが、パニック障害の症状の側面の強いものだと思います。

高いビルや、山中の吊り橋、遊園地のジェットコースター、飛行機、首都高を走る車の中といった状況において、動悸や息苦しさといったパニック発作の症状を感じるのが特徴になります。

ただ、この症状も、症状の起こる状況が異なるだけであり、パニック発作という症状自体は、他のパニック障害の症状を同じ事になります。

このサイトでは、いろいろな症状名を挙げていますが、これは、パニック発作の症状が起こる状況の違いから分類していると言っても良いと思います。

昔、ヒッチコックの映画の中で、高所恐怖症の主人公が出てくるものがありましたが、この場合も、典型的なパニック障害から来る症状だと言って良いと思います。

しかし、この高所恐怖症の症状も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、高所に対する「とらわれ」が薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、SSRIといった薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。




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