(症状と、その改善方法)

不安で一人で留守番出来ないという形で現れてくる症状が、留守番恐怖と言われているパニック障害の症状になります。

パニック障害の場合は、対人恐怖の場合とは正反対で、側に人がいてくれた方が安心でき、症状も起こりにくいものなのです。

このため、外出する時でも、奥さんとか家族と一緒でないと不安になってしまうという人も多いものなのです。

そして、このために、奥さんや家族が外出し、一人で留守番しなければならない状況に置かれると、いざ発作が起こった時に、誰にも頼れないと感じ不安になってしまうものなのです。

なお、若い女性の場合などで、この留守番恐怖のために彼氏と常に一緒にいないと不安になってしまうという形になることも多いようです。

このため、周りの人間から見ると、甘えん坊で、むしろ可愛さを感じることもあるように思います。
しかし、悩んでいる本人にしてみると、死の恐怖と戦っている状態であり、非常に辛い状態だと言えるのです。

ただ、この留守番恐怖の症状も、その根本原因は、あがり症などと同様に神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、一人でいる時に不安を「あるがまま」に受け入れることが出来るようになってくると、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、抗不安薬やパニック障害治療薬といった薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。




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