(症状と、その改善方法)

エレベーターなど密閉された場所で不安になり、動悸や息苦しさといったパニック発作の症状が起こるのが、閉所恐怖と言われている症状になります。

最近は病院でCTやMRIといった検査を受ける時に、ドーム状の装置の中に入ることがありますが、ここでパニック発作の不安を感じる人も多いようです。

また、物理的に密閉されていなくても、自分の自由に動けないような状況、例えば、床屋とか美容院で頭をカットしてもらっている時とか、歯医者さんで治療をしてもらっている時などに動悸や息苦しさを感じてしまうという形で、この症状が起こってくることも多いようです。

そして、このために、美容院や歯医者さんへ行けなくなっていることも多いのですが、この場合は、外出恐怖というよりは、この閉所恐怖が原因になっていると考えた方が良いと思います。

ただ、いずれの場合も、パニック障害から来る症状ですから、その根本原因は共通していると言えるのです。

つまり、この閉所恐怖の症状も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、症状に対する「とらわれ」が薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、抗不安薬や、抗うつ剤といった薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。




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