(症状と、その改善方法)

広場恐怖や外出恐怖や閉所恐怖、乗り物恐怖など他の症状と重なる部分のある症状ですが、一度、パニック発作を起こし、怖い経験をした場所に行けなくなってしまう症状になります。

デパートでバーゲンを行っている時に出かけ、人混みの中でパニック発作の症状が起こり、この経験をキッカケにして他の人混みの中にも出かけられないという形になることが多いものです。

そして、広場恐怖の場合の特徴は、周りの人に自分の無様な姿をさらしたくないというところにあるのではないかと思います。

このため、ある程度の人がいるような状況で起こりやすい症状だと思います。

なお、広場恐怖はアメリカから来た呼び方であり、森田療法で言っている、外出恐怖や閉所恐怖、乗り物恐怖などと実質的には同じ事だと考えて良いと思います。

つまり、この広場恐怖の症状も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、症状に対する「とらわれ」が薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

ですから、SSRIなどの薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。




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