(症状と、その改善方法)

パニック障害の中でも、もっとも多く見られるのが、この心臓神経症と言われている症状になります。

突然の動悸や心臓の痛みを感じるということで、内科などの病院で見てもらっても、特に異常が見られないということで、原因が良く分からず、余計に不安になっている人も多いのではないかと思います。

しかし、心臓の痛みや違和感から、このまま死んでしまうのではないかとか、死んでしまったらどうしょうという不安を強く感じる場合は心臓神経症の可能性が大きいものなのです。

ただ、これはあくまでも病院で検査をしてもらって、心臓に異常がないということが判明した上で言えることなのです。
ですから、初めから心臓神経症だと決め付けるのは問題だと思います。

いろいろ検査をしても特に異常が見られず、しかし、突然の動悸や心臓の痛みを感じるという場合に、心臓神経症の可能性が強くなるということなのです。

そして、この心臓神経症も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、動悸や心臓の違和感に対する「とらわれ」が薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、動悸止めや、パニック障害治療薬といった薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。




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