概要と主な症状の説明。
パニック障害はパニック症やパニック症候群と呼ばれることも多いですが、かつて不安神経症と呼ばれていた神経症の代表的な症状の一つになります。
パニック発作や不安発作と呼ばれる、突然の動悸や息苦しさ、胸の痛み、めまい、発汗が基本的な症状になります。
また、これらのパニック発作や不安発作の症状がまた起こったらどうしようと予期不安を感じるのもパニック障害の場合の特徴になります。
具体的には、下記にまとめたような形で現れることが多いものです。
ただ、症状の現れ方はいろいろな形がありますが、根本原因は一緒ですから、適切な対応をしていけば薬を飲まなくても充分、改善しているものなのです。
今はパニック障害治療薬という薬が発売される位で、精神科や心療内科の病院に行くと薬で治そうとする傾向が強くなっていますが、この方向では根本的な治療にはならないと思います。
つまり、パニック障害は、もともとドーパミンなどの脳内の異常から来る病気ではないからなのです。
神経症や不安障害と言われるものであり、神経質性格という内的要因を持った人が不安や症状を異常なことだと考える誤った認識に引きずられ、気分本位のマイナスの行動を繰り返すことで起こるようになった、いわばマイナスの「クセ」から来る症状だからなのです。
ですから、いくらパニック障害治療薬といった薬によって症状を表面的に押さえ込んだとしても、この元になっているマイナスの「クセ」が直らない限り根本的な改善には結びつかないのです。
しかし、パニック障害は神経症や不安障害の症状の一つですから、森田療法などの精神療法により治療していけば、充分、根本的に改善し、克服していけるものなのです。